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明来18

 10回、12…。呼び出し音を数えながら、今は迷惑な時間かしら。そう思って切ろうとしたときに
「もしもし。」と明るい声が応えた。
「明来ですけれど。」
「はい。」
「あのう、トンカツ食べながら、もう少しきちんとバンドの話をしたいなと思ってお電話しました。」
「そうだね。ちゃんと話さなくちゃね。でも、しばらくは外食を控えようかと思っていたんだ。」
「そうなんですか。何かあったんですか?」
「いや、今、金欠なだけ。エアコンが壊れて買い換えちゃったり、今月は出費が多くて…、ちょっと家でおとなしくしていようかと。」
「そうなんですか。私、バイト代出たばっかりなので、トンカツごちそうしますよ。」
「いやいや、そんなことはできないよ。」
「いいんです。早く音楽やりたいし、それに…まさしさんに会いたいし…。」
こんなにもストレートに自分の気持ちを言えた自分に驚いた。しばらくの間をおいて
「じゃ、明日の夜、会おうか。」
という、私の期待に添った応えが返ってきた。

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