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ルリ15

 月曜日の夜、いつものように夕食を作りながら仁さんを待った。私は、今夜は思い切って聞いてみようと思っていたの。土日はどこでどんな仕事をしているの?って。本当は聞いちゃいけないのかもしれない。聞かない方が良いのかもしれない。だって、仁さんが自分から話さないのだから。月曜日から金曜日まで、ウイークデイの夜は毎日私と食事をしてくれる。それで充分だと満足するべきなのかもしれない。それでも、マロンと二人きりで過ごす終末に、私は寂しさを覚えるようになってきていた。仁さんと知り合う前は、いつも一人っきりだったのに、おかしな私。

 「ただいま。ジューサー持って来たよ。」
「おかえりなさい。じゃあ、食事を終えたら、お野菜たっぷりの美味しい健康ジュースを作りましょうね。」
ジュースを飲みながら、明るく軽く聞いてみようと思っていた。目の前の笑顔が翳るようなことには、決してしたくはなかった。

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