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明来19

 「今日は、胃の調子が悪くて…、ごめんなさい。トンカツはまたこの次でいいかな?」
 10分遅れて待ち合わせ場所に来るなり、まさしさんは言った。
「大丈夫ですか?じゃあ、何かさっぱりした物食べますか?」
内心、トンカツには縁がないのかなと思いながら私が聞くと、
「う~ん、明来さんの手料理が食べたいな。」
と、子どもみたいな笑顔で応えた。
「美味しい豚汁ですか。」
「うん。」
「豚汁も脂っこいですよ、大丈夫ですか?」
「明来さんの手料理だったら大丈夫!」

 私のアパートは渋谷から私鉄に乗り換えて20分。その時間が、いつもよりとても短く感じた。大学生になって独り暮らしを始めてから、男の人を部屋に招くのは初めてだ。なぜだか、和哉のアパートが脳裏を横切った。  

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