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ルリ17

 東の窓から差し込む朝日を頬に感じ、私は目を覚ました。寝ぞうの良い私は、自分のシングルベッドを狭いと思ったことはなかったけれど、今朝は少し窮屈さを感じていた。私の右側でまだ眠っている仁さんを起こさないように、そっと起きあがってテレビのスイッチを入れた。
「おはよう、マロン。」
一緒にベッドに入れなかったマロンが、テレビの前で丸くなっていた。
 6時30分。あと少しだけベッドに居よう。目覚めたときに、誰かが隣にいる幸せ。ぼんやりとテレビを眺めながらベッドでまどろむ幸せ。些細なことかも知れないけれど、私にとっては初めて味わう幸せだった。仁さんが起きたら、私はどんな顔をすればいいのかしら。

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