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2012年1月

ルリ20

 たいして欲しくもない物を、インターネットで買うことが多くなった。服やバッグや、自分を着飾るための品物が欲しくないと言えば嘘になる。でも、私にはオシャレをして出かける場所などないのだから、そういった物は必要ないのだ。

 仁さんと、デートしてみたい。テーマパーク、映画、素敵なレストランで食事するだけでもいい。土日、出かけなくてもよい日はないのかしら?
「ミャー」
そっか。私たちが二人で出掛けてしまったら、マロンがひとりぼっちになってしまうわね。やっぱりそれはできないわね。仁さんの好きな食べ物やマロンの餌をたくさん買いましょう。仁さんがカードの番号を教えてくれているので、助かるわ。

 ……。今度、訊いてみようかしら。マロンも連れて出掛けてみないかって。

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ルリ19

 「ルリにきちんと話せるようになるには、もう少し時間がかかるんだ。」
「まだ夢の途中。まだまだ…まだ。」
「もう少し待ってくれない?もう少し格好がついたら、きちんと話すから。」

 何の説明にもなっていないし、ひとつも理解できない。
 私の笑顔が曇ったことに気付いた仁さんは、土日の自分のことを、そう語った。納得なんかできるわけが無かったけれど、それ以上の追求はできなかった。「もう少し」という時間がどれくらいなのかは想像もつかないけれど、「待つ時間」があることが私にとって最大の救いになっていることは判っていた。

 マロンを抱きしめ、いつものように仁さんを見送る土曜日の朝。スッキリしない気持ちを晴らす手段は、ネットショッピングになっていた。
 



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